爆誕!!VYM100万円男!!(その3)

高配当ETFの弱点

高配当ETFの弱点は次の2点に集約される。

(以下は,米国株ETFの話。日本株高配当ETFにはいい商品がないし,そもそも日本株の成長性そのものに難があるので,候補にすらならない。残念だ。)

 

・分配金を受領する度に二重に課税される

 

・こまごまとした手間がかかる

 

細かく見てみよう。

分配金を受領する度に課税される

人生のあらゆる面において,良い事をするという作為と,悪いことをしないという不作為の両面で物事に当たるのが非常に大切だ。

 

「健康」で言うなら,8時間睡眠という作為も大事だし,タバコを吸わないという不作為も大事だ。

 

分配金が出ると,投信だろうがETFだろうが,課税される(厳密には,投信の特別分配金は非課税だがここでは割愛)。

税金は,ニコチンが体を蝕むように,資産を蝕む。

だから,今日びの投信は分配金を極力出さない。←逆にこの点が無頓着な投信はダメ投信だ

だが,VYMは年4回,分配金を出す。

しかも二重課税

しかも課税は日米両国からなされる。つまり二重課税だ。

(税率は米国が10%、日本が20.315%)

なお,米国課税分については,確定申告(外国税額控除)すれば還付を受けられるが,還付額は各人で異なる(分配金以外の所得の多寡により,総合課税か申告分離課税の有利な方を選択することになる)。

こまごまとした手間がかかる

ざっと列挙すると,円をドルに替える手間,分配金を再投資する手間,確定申告(外国税額控除)する手間がかかる。

これらは投信積立なら、すべて回避可能だ。

もっとも,ドル転は円貨決済で購入すれば不要だし,分配金も再投資せずに生活費に使うなら不要,確定申告も外国税額控除による還付を放棄すれば不要だが,順に,為替手数料を節約したいなら自分でドルに両替した方が得だし,再投資も資産形成期に複利効果(利益から利益を生む効果)を得るためには必須だし,確定申告も実施すればノーリスクでリターンが望めるのにこれを放棄するのはいかにももったいない。

米国ETFは中高年向き

以上のとおり,投信と米国高配当ETFにはそれぞれ一長一短あるが,俺は,前者は20〜30代の若者,後者は中高年に向いていると思う。

 

若いときはリスクを取れる(損失を受けても時間を味方につけていずれ取り戻せる)ので,資産の最大化を図るべきだ。

このとき,米国高配当ETFの二重課税は成長の足かせになる。

また、長いサラリーマン人生の間ずっと、分配金を手動で再投資したり、毎年確定申告するのは大変面倒だ。

よって、若者には投信が最適解になる。全世界株式インデックスを給与振込口座から毎月積み立てればよい。

手続きは初回だけで、リバランス不要。究極のほったらかし投資だ。

 

一方、中高年になると出口戦略が重要になる。引退後のことを考えると、取り崩しなしで分配金が入る高配当ETFは魅力的だ。←前回の記事参照

 

こう考えると、今年50歳になる俺の投資の最適解が投信から高配当ETFに移行したのだと思う。

 

以上が、これまで投信を積み立ててきた俺が米国高配当ETFにカジを切った理由だ。←長かった!

 

おっと、なぜVYMを選んだか、どうして毎月100万円購入するのかの説明がまだだった。それは次回。